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2024/05/26
施設長のつぶやき~経営と運営~
こんにちは、施設長の田原です。
東京に行く前になりますが
観て参りました。
非常に面白いです。前作に比べギャグパートもありいい感じです。
ストーリーはあってないような物なので、これまでモンスター・ヴァースシリーズを
観ていない方でも十分楽しめます。
前作で認め合ったと思っていた2頭ですが小競り合いは続いているようで…
(感想はこちら)
タイトル被っていますが…
それでは本題です。
会社という組織において、経営と運営は両輪でありどちらも重要な事です。
私はこの二つは別の者がする方が良いと思っています。
もちろん、会社の規模によって変わるものとは思います。
例えば以前、当施設で生活相談員課長を務めていた宇野さんが退職し
合同会社つむぎ福祉会を立ち上げました。
今は放課後等デイサービスつむぎという一店舗のみでの営業ですが
徐々に増やしていくと言われていました。
一店舗の場合は代表社員(合同会社は代表取締社長という言い方ではなく代表社員と言います)
である宇野さん自身が現場も見渡し、いわゆるプレイングマネジャーとして動く必要があります。
しかしもし今後、何店舗も増えていった場合は、そういう訳にはいかないでしょう。
冒頭で経営と運営は別の者がする方が良いと書きましたが
実は明確かつ具体的な理由はありません。
単純にこれまでの経験からそう思うだけです。
これまで経営者が運営に口を出して来るとロクな事がありませんでした。
良く耳にする「現場の事を何も知らないのに偉そうに」というヤツです。
経営者は会社の方針、理念などを語る立場ですが
その方針、理念に沿って組織を作り上げるのが運営者です。
当法人の場合、私が施設長就任時は経営者が理事長
運営者が施設長と明確に線引きされていました。
法人の理念を語りつつCF計算書等を見ながらお金の動きを考えるのが理事長
利用者、職員の動向を見ながら施設を創り上げていくのが施設長という役割です。
私は施設長就任時、理事長がどこまで私に望んでいるのかを確認するために
「私はいわゆる雇われ店長で良いのか、経営まで考えた方が良いのか」と
ハッキリお聞きしました。
どんなに役職を与えられようと、経営者が望む以上の事をしようとするのは迷惑です。
もちろん結果的に予想以上の活躍をする事を否定はしませんが
与えられた事以上をするのはスタンドプレーに他なりません。
理事長からの答えは「田原さんは社長にならなければならない」
つまり経営者になれという事でした。
当時すぐには無理でしたが、今は経営の一翼を担っている自覚はあります。
じゃ運営の方はどうかと言いますと、特養・ショートは施設長補佐の鎌田に
小規模多機は管理者補佐の藤田に一任しています。
就任当初はユニット会議含め全ての会議に出席していましたが
今は余程の事がない限り、ユニット会議には出席しません。
今でも介護職員が直接相談してくる事もあります。
しかしその場合は、「鎌田さん、藤田さんに相談して」
もしくは「鎌田さん、藤田さんに私から相談しておく」というようにしています。
こうしないと組織が上手く回らないというか
何より実際に運営を担っている鎌田、藤田が面白くないでしょう。
経営者が我が物顔で口を出し過ぎると運営者のモチベーションが下がり
結果、組織は上手く回りません。
理事長も私もここは熟知しているつもりです。
もちろん、私は今はまだ運営にも携わる立場なので
人事など必要な場面はマネジメントしています。
しかし経営も運営も携わる立場であるからこそ
自分の動き方には十分注意しているつもりです(それでも口出し過ぎと言われますが…)
今回は「明確かつ具体的な理由はない」と言いつつも
書いているうちに「結構理由あるなぁ」と思いつつ書いていました。
やっぱり文章にするのは大切ですね。
組織が上手く回らないと思った時は
一度経営と運営を切り離して考えるのも一つではないかと考えています。