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2024/05/02
施設長のつぶやき~その仕事に向いているか・向いていないのかの判断~
こんにちは、施設長の田原です。
先月
観て参りました。
ある程度予想はしていましたが、それを超える感動物です。
決してハッピーエンドとは言えないラストですが
特攻隊がテーマである以上、覚悟のうえでした。
しかし来月にはもうBlu-ray/DVDが発売されるとのこと。
この発売の速さをみると、おそらく製作者側もここまでのロングランになるとは予想して
いなかったのではないでしょうか。
まだ上映中なので、未見の方は是非(あらすじとネタバレと感想はこちら)。
前回の記事(施設長のつぶやき~仕事を始める動機はその人次第で良いと思う~)で
仕事を始める動機について書きましたが、今回はその続きのような内容です。
まず初めに申し上げておく事は、今回はこの業界でお仕事する方自身
自分自身の気持ちに関するアプローチのお話です。
他者からの評価ではありませんので予めご了承を。
私は常に自分の仕事であるソーシャルワーカーは天職と思っていますし
誇りも持っています。
天職という言葉を辞書で引くと「天から授かったつとめ」「神聖な職務」
「自分の生まれつきの性質に合った職業」と出てきます。
3番目は当然にして、1番目と2番目の意味も
大げさかもわかりませんが、当てはまっているように思います。
そして保有資格の社会福祉士にも誇りと自信を持っています。
ソーシャルワーカーの全てが社会福祉士を持っている訳ではありませんし
持っていないとソーシャルワーカーになれない訳でもありません。
しかし自分のバックボーンはあくまで社会福祉士と思っています。
かつて布袋さんがライブのMCで「ギタリストに生まれて本当に良かった」
と言っておられました。
ギタリストに「なった」のではなくあえて生まれたという表現は
まさに「天から授かったつとめ」ということでしょう。
天職に恵まれたと感じるのに明確な理由なんてないかもしれません。
強いて言えば天職とまで言えなくとも「楽しい」「やりがいがある」
「人の役に立っている」「給料が良い」「休みが多い」「残業がない」などと感じていると
少なくとも今の仕事に就いて良かったなぁと思えていると思います。
私なんかでも具体的に理由を問われても返答できませんが
日々、利用者、家族、職員、地域の方々、関係機関の方々と接していると
「ソーシャルワーカーとして生きているんだなぁ」と実感出来る事がその理由かもしれません。
さぁそんな天職に恵まれたと自分では思っている私ですが
もちろん本当にこれが天職なのかどうか、自分自身にだってわかりません。
この20年程ずっとそう思っているだけで、もし明日から違う仕事に就いたとして
その仕事の方にやりがいが持てれば
ひょっとすると、そっちの方が天職だったと思うのかもしれません。
もっと言えば大学卒業後に不安を覚えつつもそのまま一般企業に就職していれば
そっちを天職と思っていたかもしれません。
今の仕事に向いていないと思っている人がいたとしましょう。
しかしその仕事が本当に向いているのか、向いていないかどうかは
とどのつまり全然違う別の業種に就いてみないとわからないのです。
今の仕事(業種)が向いていないのか、ただ今の会社(法人・組織)が向いていないのか
それは違う事をやってみないとわかりようもありません。
新しい事に挑戦するのは素晴らしい事です。
しかし何でもかんでも「自分には向いていない」と判断してしまうのも危険というか
投げ出しに近く、勿体ない事と思います。
そりゃ全て何でも自分の思い通りになる仕事を天職と思っている人がいれば
好きに転職しまくれば良いでしょう。
しかしそういう人は少数派でしょうし、そんな天職はなかなか見つからないと思います。
もし今の仕事が向いていないと思っている人がいるとしたら
一度立ち止まってゆっくり考えて見てはどうでしょうか。
確かに向いていない部分もあるかもしれません。
しかし逆に向いている部分が多い事に気付かされる事もあるかもしれません。
周囲の人は自分が思っているよりも、もっと自分の事を必要としてくれている
信用してくれているかもしれません。
向いていないと思い飛び出すことは自由で簡単です。
しかしもし、やっぱり前の仕事、前の職場が自分に合っていると思い元に戻ろうとしても
余程周囲の寛大さや運がなければ今いるポジションにそのまま戻れるものではありません。
ちょっと贈る言葉の歌詞を擬えていうと
「向いていないと嘆くよりも自分を信じてやってみる方がいい」とでもいいましょうか。
プラスとマイナスは表裏一体。
「自分にこの仕事は向いている」「天職だ」と思い込んで
今日を生きてみても良いのではないでしょうか。
今日は結構精神論でした。
すいません…