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2024/03/18
施設長のつぶやき~役職者であっても受けられる権利は享受するというシステム~
こんにちは、施設長の田原です。
ついに
行ってきました!
今回は念願だったライブハウス2階席をゲットです!
難波駅から歩いてハルカスが見える遊歩道を越えると…
到着です。
長蛇の列に並び会場入りすると…
今回のメインデザインの水玉模様の弾幕が!
今回のライブではいつも出演されているサイドギターの黒田晃年さんが
出演しておらず、久方ぶりのギター一本の4ピースバンド。
私は2階B列(2列目)だったのですが、どうやらA列の真ん中は関係者
招待者席だったようで…
そこに黒田さんの姿が!
隣の人に肩を叩かれたので何事かと思ったら「あれクロちゃんですよ!」と
教えてくれました。
そこでその方と一緒に黒田さんにもとに駆け寄り、しっかり握手して頂きました。
ライブはライブハウスでは珍しく(??)インストが3曲もあり
しっかりギタープレイを堪能できました!
2階席だったので、会場全体がバッチリ見れましたし、言う事なしですね。
次はいつ開催されるのか、楽しみです。
それでは本題です。
今回は介護職員処遇改善支援補助金について前回からの続きのような内容です。
正直私自身にこの補助金を支給するかは結構悩みました。
しかし結果的に支給する事としました。
「施設長のお前も貰うのか」という声も聞こえそうです。
別に数千円の欲に目がくらんだ訳ではありません。
数千円のアップは嬉しい事は事実です。
しかし逆に言えば「たかが」とまでは言いませんがあくまで数千円です。
当施設の従業員は50名を超えています。
仮に私一人が辞退し私の分を職員一人一人に分配したとて
一人当たりに行きわたる金額は100円にも満たないでしょう。
しかし理由はそこではありません。
仮に今回の補助金に限らず私が享受できる権利を次々に辞退したとしましょう。
私はそれで良いかもしれません。
しかし今後、私が何か新しい役職に就くために当施設の施設長を誰かに任せたとしましょう。
(もちろんそうなっても総合施設長としてアイテラスの責任者ではいるつもりですが…)。
今私がアイテラスの施設長は様々な権利を辞退するものという形を作ってしまえば
後任の者も(まだそんな話は全然ないのですが…)否応なくそうするしかありません。
そうなった時に施設長の成手の問題、そして就任後の不満の問題を考えると
やはり施設長であっても受けられる権利は享受するというシステムを
今の段階で構築しておく必要があると考えているのです。
思えば私も施設長を引き受ける際は非常に悩みました。
当時まだ30代後半、世間的に見ても特養の施設長としては若い方でしょう。
これまで経験した社会福祉援助技術にはそれなりの自信を持っています。
しかしその中のソーシャルアドミニストレーションでも組織作りはまだしも
経営管理は正直自信がありませんでした。
CF計算書も見ては来ましたが正直どこか人任せでしたし
決算書類なんて目にした事もありませんでした。
運営(経営)会議で施設長が色々指摘されたり意見を求められたりされている姿を思い
これから自分がそうなると思うと本当に大丈夫かと自問自答したものです。
では何故引き受けたのか。
もちろん一つの施設の長とし
自分の力で組織をマネジメントしていく事に魅力を感じた事は言うまでもありません。
なりたくてなれるポジションでもありませんし、当然給与も上がります。
しかし引き受けた理由はそれだけではありません。
それは当時の施設長が公休はきっちり取得し、不要な残業をしていなかったからです。
こういうとまるで怠け者のように思われますが、これって凄く重要な事と思っています。
このブログを読んで下さっている方はわかると思いますが
私は仕事もプライベートも両輪のように大切にしたいタイプです。
人によっては仕事こそ人生、仕事一筋という方もおられるし
趣味に生きるため、その趣味に使うお金を稼ぐために仕事をしている方
何か他の目標や夢に向かって、それを実現するために今は違う仕事をしている方
色々いるでしょう。
どれも正解ですし、自分で選んだ素晴らしい人生の選択です。
当の私はこの仕事は天職と思っており大好きです。
もし数週間も仕事をしなかったらいくら趣味に没頭してもどこか満足は出来ないと思います。
一方、ライブに行ったり、ギターを弾いたり、映画を観たり、観光地を回ったり
美味しい物を食べに行ったり
プラモデルやアクションフィギュアを買ったりするのも大好きです。
もし仕事が忙しすぎてこれらの趣味活動が全く出来なかったら
きっと心のバランスは取れないでしょう。
私はこのように仕事とプライベートを天秤にかけてバランスをとっています。
(まぁ天秤座ですしね…)。
このバランスを崩す訳には行きません。
(もちろんコロナ集団感染など有事の際はこの限りではありません)。
最近よく多様性の時代は~とか、Z世代の方々の考え方は~とか言う意見を言って
今の時代の生き方を説く人がいますが、私はそんなんどうでもいいんです。
私はこういう生き方しか出来ないという事です。
こんな考え方の自分にとって、当時の施設長がしっかり自分の時間を確保していた事は
施設長就任を引き受けるうえでの大きな魅力でした。
もし施設長が365日休みもなく朝7時から夜10時まで働かないといけないような立場なら
間違いなく引き受けなかったでしょう。
当時の施設長がそこまで考えていたのかは知りませんが
結果的には良かったと思っています。
もちろん、自分が施設長になって様々なシステムを変更、改善しました。
しかし中にはなかなか変更、改善出来ないシステムもあります。
特に理屈や根拠などない「慣習」というものが一番やっかいというか
変更や改善が困難なものと思います。
そしてそれが自分の処遇に降りかかってくると
「自分が我慢すれば、我慢しないと」という考えに陥り
より変更、改善は困難になります。
ですから施設長を含む全ての職種が働き安いというシステムを構築していく事は
何よりも大切な事と思っています。
今回は介護職員処遇改善支援補助金のお話から
少しシステム作りの重要性まで掘り下げてみました。
働き方改革の時代ですしね。