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2023/11/22
施設長のつぶやき~ストローマン論法の危険性~
こんにちは、施設長の田原です。
先日の姫路公演が素晴らしかったので…
急遽チケットを取って参戦して参りました!
中に入るとこれまでオリックス劇場で公演された方々のサインが。
当然、布袋さんのもあり。
2017年なのでParadox tourの時ですね。
バンビーナの後奏部分でメンバー各自のソロが追加されたりした影響か
姫路公演より15分ほど長く、約2時間30分の公演でした。
MCも心なしか長ったような。
「昨日の公演で、阪神優勝おめでとうございますと言ったら
ここはオリックス劇場だった(笑)」という笑い話もあり…
GUITARHYTHM Ⅶの曲は全曲演奏されましたが、今回のTOURが終わると
演奏される機会は少なくなります。
オリジナルアルバムの特性で仕方ないですが、やはり寂しい。
また演奏される機会を地道に待ちたいと思います。
それでは本題です。
前回、女性差別・軽視について考えて見ました。
今回はそのつながりから危険なストローマン論法について言及します。
前回のブログで「結婚する」と言った発言を「女性を安易な労働力とは出来ない」
と言った相談員さんがいた事をご紹介しました。
その相談員さんがどのような意図でそのような反論をしてきかたか、真意は不明です。
しかしこれをストローマン論法と位置付けた場合、ロジックは以下のようになります。
「あなたは結婚すれば良い嫁が来てくれるというが
嫁に親の世話、家事、娘の子供の世話を全て押し付けようとするつもりか。
私はそれは女性を安易な労働力にする事と思うので反対だ」。
私は「結婚」と言っただけで「結婚=嫁が来てくれる(夫の親と同居する)」など
一言も言っていません。
しかし「結婚=嫁が来てくれる」と勝手に変換し
さらに「親の世話、家事、娘の子供を全て嫁に押し付けようとしている」と拡大解釈して付けたし
自らの意見である「女性を安易な労働力と見なす事に反対」に結び付けています。
もちろん、私も女性を安易な労働力と見なす事に反対するという意見自体には大きく同意します。
しかしこの時問題だったのは誰も女性を安易な労働力にするなど言っていないのに
何故かそのような妙な正義感を振りかざし他者を批判した事です。
さらに同記事で書いた私の
「映画館におけるレディースデイで女性だけが安くなっても別にいいんじゃないか」という意見も
ストローマン論法を駆使すれば
「あなたは女性は安くして貰ってもいいと言ったが
あなたは安くして貰わないと映画にもいけないほど女性はお金に困っていると言うのであろうか」
という意見になります。
「女性が安くなる」という映画館のルールに沿った発言を「安くして貰う」という
施しの表現に変換し
さらに「安くして貰わないと映画にも行けない」
と言ってもいない事を拡大解釈し付け加えています。
こう書けばストローマン論法が如何に滅茶苦茶かがわかるでしょう。
このような論法がまかり通れば、いつでも誰でも差別主義者に祭り上げられてしまいます。
ですから、ストローマン論法は危険なのです。
当たり前の話ですが、このストローマン論法はどこでも起こりえる事で、
男性女性問題のみで論ずる事ではありません。
あくまで今回上がった意見に関して論じた時に例示しただけです。
間違っても女性を過剰に擁護する時に使用する論法ではない
女性が自分の意見を押し通そうして使う論法ではない
女性だけがストローマン論法を好んで使用している訳ではないという事は強調しておきます。
(わかっているとは思いますが念のため
それこそストローマン論法を駆使しての反論を防ぐために…)。
ですから他にも例えば
「ぼくは夏より冬の方が好きだ」という意見を述べた方がいたとしましょう。
その意見への反論として
(そもそも季節の好き嫌いの話なので反論するもんでもありませんが…)
「あなたは夏が嫌いと言うが、常に極寒の地で暮らした方が良いのであろうか。
極寒の地で暮らす大変さを理解しているのか。
それに常夏の国などで住む方への偏見、差別でもある。」と反論してきます。
夏より冬が好きと言っただけなのに、「夏が嫌い」と変換し
さらに冬を「極寒の地」と変換し常にそこで暮らす大変さを理解していないと批判しています。
さらには暑い地域で暮らす方の差別につながるとまで言い切っています。
長くなったので続きは次回にします。