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2023/10/19
施設長のつぶやき~誕生日SP②・ジャンプスーパー名言集・北斗の拳エディション~
前回の予告通り今回は北斗の拳エディションです(笑)
南斗孤鷲拳・殉星の男・シン
「連れて行け!! 早く行けい ユリアが死んだとなればラオウも追うまい!!
ユリア殺しの悪名、敢えてかぶろう!! ケンシロウとの決着をつけるには好都合よ!!」
シンは物語当初の強敵でケンシロウから許嫁のユリアを奪った悪漢として登場します。
しかしその後、実はジャギに唆されていた事がわかり徐々に汚名返上されていきます。
ユリアはシンの居城であるサザンクロスの超高層ビルに幽閉さまますが
シンとの毎日に耐えられずビルから身を投げます。
ユリアのそこまでの思いを知ったシンはもう自分に気持ちを向けなくとも
ただ生きてさえいてくれればと階段をかけおります。
1階に着くとまるで無傷で横たわるユリアの姿が…。
実はユリアは拳士ではありませんが、南斗六聖拳最後の将でユリアを助けたのは
ユリアを守護する南斗五車星の海のリハクと山のフドウでした。
ユリアは自分で守ると二人に宣言するシン。
しかしラオウがサザンクロスに向かっていること
いくらシンでもケンシロウ、ラオウとの連戦では
敗北必死な事を告げられた時に返したのがこのセリフ
。愛に殉ずる殉星の宿命を背負い、ケンシロウとの最後の闘いに臨むのでした。
南斗水鳥拳・義星の男・レイ
「てめえらの血はなに色だーっ!!」
レイはケンシロウの相棒として活躍します。
リンが非道な拳王軍に焼けただれた鉄板のうえで踊るように命令され
健気に鉄板に向かうリンを助けた時に発したのがこのセリフ。
正義感あふれるまさにケンシロウの相棒にふさわしいセリフです。
レイと言えば、死ぬ間際、マミヤに語り掛けた
「マミヤ・・いいか死兆星が頭上に落ちる日まで精一杯生きろ!!
たとえ一瞬でもいい!女として生きろ女の幸福を求めるのだ!!しあわせにな」
同じくケンシロウに語り掛けた
「ケン生きつづけろ死ぬなよ今の時代おまえの北斗神拳が必要なんだ!
涙を笑顔にかえるために」も良いですが
こうなるとみんな辞世の句みたいになってくるので、こっちを選びました。
南斗紅鶴拳・妖星の男・ユダ
「レイ…俺がただ一人この世で認めた男…せめてその胸の中で!」
ユダは自らの事を「この世で最も強く美しい」と思っています。
しかし修行中、レイの南斗水鳥拳の優雅な舞に目を奪われてしまいます。
自分より強く美しい男がいる事を認められないユダは
世紀末の世になると美しい女性を拉致し「UD」の刻印を押し付け
自らの周囲に置いておくようになります。
レイが思いも寄せるマミヤもそんな「ユダの女」の一人でした。
ラオウに秘孔・新血愁を突かれたレイは余命3日を宣言されます。
しかしマミヤのためせめてユダを処刑してから死にたいと思ったレイは
トキに新血愁に対する秘孔・心霊台を突いて貰い、少しだけ寿命を延ばします。
しかしその痛みから頭髪は真っ白に…
ユダとの最後の闘い。
ユダの罠で水上での闘いとなりユダの血粧嘴で追いこまれるレイ。
しかしレイは水面を叩き脱出、南斗水鳥拳奥義・飛翔白麗で見事ユダを打ち取ります。
再び南斗水鳥拳の舞に目を奪われたユダは
レイこそがこの世で最も美しく強い男である事を認めます。
飛翔白麗で突き刺さった腕を引き抜き、自らレイの手を自らの胸に突き刺します。
そして死の間際に発したのがこのセリフ。
南斗水鳥拳、そしてレイに憧れ続けた哀しい男の最後でした。
南斗白鷺拳・仁星の男・シュウ
「ゆけ!ケンシロウ、そして時代をひらけ!!私はいつもおまえを見ているぞ」
シュウはケンシロウが幼少の頃、南斗十人組手でケンシロウを倒します。
しかしケンシロウが命を奪われるのを防ぐため、自ら両目を視力を差し出します。
世紀末の世では南斗聖拳最強の男、聖帝サウザーが台頭。
サウザーは自ら(と、師オウガイ)の墓である聖帝十字陵を建立するため
反抗しない子供たちをさらい奴隷として働かせます。
南斗聖拳最強のサウザーには南斗聖拳では勝つことが出来ないため
シュウはゲリラとなって反帝部隊・レジスタンスを結成し聖帝軍に対抗します。
しかしついにサウザーと対決したシュウは足の腱を切られ
南斗白鷺拳が使えなくなり敗北します。
聖帝十字陵の頂きに聖碑を積む事を命令されたシュウは子供たちの命のために
聖碑を担ぎ聖帝十字陵の頂きに向かいます。
頂きに到着したシュウにそこで聖碑と共に沈むように命じるサウザー。
南斗聖拳の乱れを防げなかった事に責を感じるシュウは
自らの死に場所を聖帝十字陵の頂きとする事を覚悟します。
「南斗は天帝の星として輝かず」と宣言。
助けに向かうケンシロウをサウザーが放った槍が追い越しシュウの胸に突き刺さります。
その刹那、シュウの瞳が開き視力が回復、神が最後に奇跡を与えます。
そしてケンシロウの姿を見ながらケンシロウを助けるために自ら命を落としたわが子
シバの面影を重ねながら発したのがこのセリフ。
ケンシロウに未来を託し聖碑と共に崩れ落ちるのでした。
シュウの最後を見届けたラオウは「みごとだ、シュウ」と言います。
少し逸れますが、ラオウのキャラが定まったのはこの一言からだったようにも思えます。
初登場時、ラオウはまだそのキャラ設定が定まっていなかったのか
後期のラオウでは見せないような非常なただの悪漢というか
レイをあざ笑うようなシーンもあります。
その証拠に第一人称も「俺」「私」「わし」と定まっていません。
ラオウは自分より弱い物でも真の強さを持った者には敬意を表します。
シュウの他にもジュウザは当然の事
シュレンについても拳王の身体を燃やす事は出来んというも
決してあざ笑うような事はしません。
このようなラオウのキャラは全てこの「みごとだ、シュウ」から始まったように思います。
南斗鳳凰拳・将星の男・サウザー
「ひ…退かぬ!!媚びぬ!!省みぬ!!帝王に逃走はないのだ!!」
南斗聖拳最強の男にして、北斗神拳が効かない特殊体質を持った男サウザー。
その強さは拳王ラオウも闘いを避けるほど。
ケンシロウにも一度勝利します。
聖帝十字陵の頂きにて激突した2度目の闘いでは
ケンシロウがサウザーの胸に突きを入れた事から心臓の位置
そして秘孔の位置が表裏である事が見抜かれます。
そして北斗神拳秘奥義・天破の構えからの奥義・天破活殺にて秘孔が露わになったサウザー。
しかし自分は天空を舞う羽、例え秘孔が露わになっても
自分に致命の一撃を入れる事は出来ないと嘯きます。
しかしすでに秘孔により飛行機能も奪われていました。
鎧を剥がれ、翼をももがれたサイザー。
しかし帝王の誇りは逃げる事を許さず
ケンシロウに最後の一撃を見舞う前に放ったのがこのセリフ。
ケンシロウの北斗有情猛翔破をくらい敗北するサウザー。
しかしケンシロウはサウザーに苦痛を生まぬ有情拳を使います。
何故か。
サウザーは孤児で南斗鳳凰拳の先代伝承者の師・オウガイに育てられました。
オウガイからの愛情を受け厳しい修行さえ、一度も辛いと思う事なく過ごすサウザー。
ついに南斗鳳凰拳の伝承者を決める修行に臨みます。
目隠して襲い掛かる敵を倒すという最後の修行。
見事敵を撃破したサウザー。
目隠しを外すとそこにはサウザーの拳を受け倒れるオウガイの姿が…。
南斗鳳凰拳も北斗神拳同様一子相伝。
先代伝承者が次代の伝承者に倒されるのもまた宿命でした。
この非常な宿命を受け入れられないサウザーは
愛がこんなに苦しいなら愛などいらぬと誓います。
そんな誰よりも愛深き男だったためケンシロウは有情拳を選んだのです。
サウザーは師・オウガイが安置された場所へ向かいオウガイと共に最後を迎えます。
そして崩れ去る聖帝十字陵。
シュウの血と共に…
南斗最後の将・慈母の星・ユリア
「このわたしの命でこの世に光をもたらすのであれば・・・・・
さあ天へ送ってください」
ユリアは先述の通り南斗最後の将です。
北斗と南斗はいずれ一つになる運命。
当然ラオウもユリアを追い求めます。
リハクの仕掛けが失敗し、逆にラオウに連れ去られるユリア。
しかしこの頃のラオウは夢想転生の究極奥義を身に付けたケンシロウに
勝つことが出来ない状況です。
もはやケンシロウとの闘いしか目に映らないラオウ。
ユリアとケンシロウ二人を追う事が出来ない事を悟ったラオウは
ユリアをその手にかけようとします。
その時に語られたのがこのセリフ。
ユリアは命乞いをするどころか、峻烈な男たちの闘いの中
自分に出来る事はなにもなくただ送り出す事のみ
ラオウに自らを天に送ってほしいと背中を向け祈りを捧げます。
ユリアの深い愛を知りラオウはユリアを殺す事が出来なかったのです。
そしてラオウもまた夢想転生の奥義を体得しケンシロウとの最後の闘いに臨むのです。
天才拳士・北斗三兄弟次兄・トキ
「忘れたかラオウ わたしがあなたの すべてをめざしていた事を!!」
幼少期、北斗神拳はラオウのみ修行に入っていました。
しかしそんな兄を見ていたトキもまた有り余る才能ある拳士で途中から北斗の門をたたきます。
核戦争時シェルター内でケンシロウとユリアを庇い死の灰を被り病に侵されます。
そんなトキは病さえなければ伝承者となっていたと言われるほどの実力者です。
世紀末の世でもトキは北斗神拳を医学に活かしたいと旅を続けていました。
しかし若き日の修行時代
ラオウよりもし自分が道を誤った時はトキの手で拳を封じてほしいと言われていました。
その約束を果たすためラオウの前に立ちはだかります。
剛拳のラオウ対柔拳のトキ。トキはラオウの隙を突こうとします。
しかしラオウには無意識夢想に繰り出される必殺の拳「無想陰殺」があり隙が出ません。
互いに譲らず互角に闘いを演じますが、トキには病があり長期戦となると不利になります。
ここでラオウが放った拳をトキは流さず受け止めるという剛拳を発揮します。
ここでこのセリフです。
空へ逃げるラオウを追うトキ、天翔百裂拳を見舞いラオウが膝を落とすも
ラオウに致命の拳を突く事は出来ません。
トキの剛拳は一瞬の剛力を得る秘孔・刹活孔による偽りの剛拳だったのです。
突けば必ず死ぬという刹活孔を突いてまで剛拳で勝負に出たトキ。
トキが憧れたラオウの拳で沈みます。
しかしラオウはそんな非常な宿命に生きた弟のトキにとどめを刺せず
北斗の男としてのトキは今死に、これからは病と闘う男として生きるように言います。
「体を厭えよ、トキ」というラオウの言葉は尊敬していた頃のラオウのそのものでした。
第64代北斗神拳伝承者・世紀末救世主・北斗三兄弟末弟・ケンシロウ
「もはや次の一撃がわれらの最後の別れとなるだろう
おれもトキも同じくめざしたあの偉大なる長兄ラオウ!
この心にいまだ消えずにこの心にやきついている!!」
ケンシロウとラオウ、北斗練気闘座での最終決戦。
互いに究極奥義・夢想転生を身に付けた今、この闘いは赤子の闘いと評され
お互い幼き日に戻って撃ち合います。
ほぼ互角の打ち合いが進む中、ラオウは大きな闘気を放ちます。
しかしケンシロウは臆する事なくラオウの闘気に入り込み夢想の一撃を放とうとします。
次の一撃が最後である事を悟ったケンシロウは涙を流しながらこのセリフを発します。
ラオウもこれを受けるように闘気を自分の身体に戻し、全霊の拳を放ちます。
互いに最後の一撃、ケンシロウの拳はラオウの胸に突き刺さります。
ラオウの心は一つ。
しかしケンシロウにはユリアへの想い、ラオウへの想い、トキへの想いが生きており
天地を砕く剛拳もこの一握りの想いを砕く事は出来ませんでした。
ラオウはケンシロウに敗れ、見事だと弟の成長を認めるのでした。
最後は当然…
世紀末覇者・拳王・北斗三兄弟長兄・ラオウ
「わが生涯に一片の悔いなし!!」
もはや教科書に載っていても不思議ではない名言です。
先述の一撃でケンシロウに敗れたラオウ。
ここで死んだと思われたユリアが実は生きている事がわかります。
ユリアのもとへ駆けつけるケンシロウ。
ユリアの命は後数年は持つ、ケンシロウと二人で静かに暮らすよう言います。
(アニメではラオウが自分の闘気を分け与えたから命が伸びており
もしそれがなかったら敗れたのはケンシロウかもしれないという設定が追加されています)。
天へ、トキのもとに帰る事を決意します。
天に返るに人の手は借りないと自ら秘孔を突き自決します。
その際に放ったセリフがこれです。
ラオウは当初拳王と名乗り自分が全ての拳法を掌握し一人で全てを手に入れるという設定でした。
また自分が世界を制するというのも野望の一つとされていました。
しかし実はこの暴力の荒野は一度暴力により制するしかない
しかし暴力の支配だけでは真の平和は訪れない
統一を果たしたラオウは愛ある者に倒される事を望んでいた事がわかります。
ケンシロウはこのラオウの想いを胸に北斗神拳伝承者として生きる事を決意します。
そしてラオウが果たすはずだった修羅の国平定のため
この世に唯一残された海を渡るのでした。
赤子の時、ラオウの胸に抱かれながらこの海を渡ったように…
今回は北斗の拳だけで5,200文字を超えました。
もっともっと紹介したい名言はあるのですが、上げ出したらキリがないので
今回は物語の主軸である、北斗三兄弟と南斗六星拳に絞りました。
北斗の拳は少し残酷な描写もありますが(少しどころか結構ありますが…)
非常に熱い傑作漫画です。アニメでは音楽も秀逸ですし。
手っ取り早く北斗の世界を知りたい方は
新救世主伝説ラオウ伝純愛の章と激闘の章の2作品がお勧めです。
見ていない方はぜひ!
またいつか紹介したいです(笑)