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2023/10/16
施設長のつぶやき~事故防止の観点~
こんにちは、施設長の田原です。
意外と行った事がないシリーズ~
尼崎城へ行って来ました。
入城料大人1名500円です。
城内では…
武将の格好等が出来たり、飛んでくる巻を切り落とすテレビゲームがあったり
火縄銃や槍を持って記念撮影出来たりと豊富に遊べます。
しかも全部無料で出来ます。
入城料だけでこれだけ遊べるのは、かなりのお得感です。
場所も阪神尼崎駅からすぐと好立地なのでお勧めです。
それでは本題です。
介護事業所に限らず仕事をしていけば事故というものは必ず起こります。
私は学生時代、郵便局の郵便課(局内で郵便物の仕分けを担当)で
アルバイトをしていました。
郵便局で一番多かった事故は集配課では誤配(違う家に郵便物届けてしまう)
郵便課では郵便物の破損でした。
手作業なのに破損??と思われるかもしれませんが
郵便物は現在手区分で仕分けされるよりも
区分機という機械で区分される事がほとんどです。
郵便区分機です。
この時、区分機に郵便物が挟まる等で破損してしまう事がありました。
(あくまで20年程前の話なので、現在は改良されてそのような事はないかもしれませんが…)。
郵便に印字されている謎のバーコードはこの区分機で区分するための物です。
バーコード。皆さん見た事があると思います。
ちなみにこのバーコードがない、もしくはあっても読み取れない郵便物には
区分機が郵便番号と住所を読み取り肉眼では見えないピンク色のバーコードが印字されます。
特殊な光を当てると浮かび上がります。
区分機でも読み取る事が出来なかった郵便物はVCSシステムという特殊なPCの画面上に
画像が現れ1通1通郵便番号を手打ちしていきます。
話しが逸れ過ぎたので元に戻しますが、誤配は個人情報の観点から大問題であり
破損は大切なお客様の気持ちを台無しにする大事です。
しかし人の命に直結する訳ではないので、そこまで大騒ぎになる事はありませんでした。
しかしまさに我々のような業界での事故となる利用者の身体・精神に大きな影響を及ぼす
危険性があるので、より事故防止に力を入れなくてはいけません。
事故防止には2つの意味があります。
一つは事故を未然に防ぐ事。
さらに未然に防ぐ事の意味にも2つに分かれており
その一つが介護技術研修等で介護技術を磨く事
もう一つがアセメントやケアカンファレンスをしっかり行い情報共有する事や
日々ケア内容の確認や見直しを行う事です。
事故防止研修のスライドより。
そして残念ながら事故が起きてしまった時に行なう事故後の対応
これが事故防止のもう一つの意味になります。
事故が起きたのに事故防止??と思われるかも知れませんが
これは平たくいうと訴訟の防止という事が出来ます。
高齢者の全てがそうとは言いませんが
施設に入所されている方の多くは理解力や判断能力という物が低下されています。
ですから訴訟を起こされるのは、当たり前ですが家族さんである事がほとんどです。
事故が起きた時に早急に本人、家族に謝罪、事故内容を報告するのは当然です。
謝罪は全面的に当施設が悪いという表現ではなく、実際に本氏が痛い思いをしている
恐怖感を感じている、また家族も精神的にショックを受けているという「事実」謝罪します。
また事故内容等を100%正確に把握出来ていればいいのですが
第一報の時点ではなかなかそう上手く全てを把握出来る事はありません。
だからと言って100%正確に把握できるまで情報公開しないのでは
時間がかかりとても失礼です。
しかし言っている事がコロコロ変わるのもまた不信感を与えます。
ですから第一報の時は「現在調査をしていますので
ひょっとすると今後新しい情報等が出て来て、内容が変わる可能性があります。」
と一言申し添えておく事も重要と思います(大幅に内容が変わるのは問題ですが…)。
しかしいくら事故が起きた時に早急に対応をしたとしても
普段から良好な関係が築けていなければ、その時丁寧な対応をしても意味はないでしょう。
ですから如何に普段から本人、家族と良好な関係を築けておくかが
事故防止に大切な事は言うまでもありません。
いつもお会いする本人との関係は普段からのケア内容をしっかりしていれば問題ないでしょう。
ではたまにしか合わない家族とはどのように関係性を築くのか。
長くなったの続きは次回にします。