ホーム > ブログ
2023/09/16
施設長のつぶやき~澄み渡る青空に思う・戦後78年・汚い言葉が世の中を変えるという事はあってはならない~
こんにちは、施設長の田原です。
本日の記事は本当は終戦記念日である8月15日にアップする予定でしたが
台風など色々あり1ヵ月遅れでのアップとなりました。
いつになく真剣な記事です。
またいつになく過激な意見かもしれません。
予めご容赦下さい。
いつだったか、「保育園落ちた、日本死ね」という言葉が拡散し
何とそのような汚い言葉が流行語大賞にノミネートされた事がありました。
この言葉を発信した人自体を否定する気持ちはありません。
この方はこの方で保育園に子供を預けられなかった事で仕事が出来ず
その苦心からの言葉だったのでしょう。
問題はそのような汚い言葉が流行語大賞にノミネートされた事と思います。
百歩譲って実際に流行したのであればノミネートされること自体は仕方のない事かもしれません。
私が一番問題視しているのは、この言葉によって保育園無償化等の一定の効果というか
進展があったという事です。
私はこの件に関しては無知なので本当にそうだったのかは知りませんが
当施設の職員からそのように指摘を受けました。
もし事実であれば大問題と思っております。
それは何故か。
このような汚い言葉で注目を集め、結果世の中が動いていく。
このような暴力的な手法がまかり通れば行きつく先はテロや戦争だと思います。
何せ暴力的手法の最終形態がテロや戦争だからです。
私も前回の記事で「暴論覚悟」と銘打ちましたが
あれは良く読んで頂けるとわかる事と思いますが決して暴論などではなく
まして人を傷付けるような汚い言葉ではありません(いい訳ではなく…真剣に)。
テロは犯罪で戦争は一応外交手段とされていますから
テロと戦争は理論上は全く異なるものではあります。
しかし暴力によって自分の主義を主張する
暴力によって自分の意見を押し通そうとする行為は同様であり
本質的には同じものと思っています。
日本は戦争のない平成時代を過ごし
令和になってもありがたいことに戦争に巻き込まれていません。
78年間平和に暮らす事が出来ています。
しかしこれは決して当たり前の事ではありません。
第二次世界大戦を経て世界人権宣言が作られた事は周知の事実です。
それでは我々人類は第二次世界大戦から本当の意味で戦争の悲惨さを学んだんでしょうか。
学ぶには学んだとは思いますが、本当に全人類がそう学んだのかと問われれば
私はどうしてもそう思う事が出来ません。
実際に第二次世界大戦後も各地で戦争は起きています。
では人類が第二次世界大戦で学んだ事は何か…
少し差別的な表現かもしれませんが、いわゆる先進国
つまり大国と言われるもの同士が戦争してはいけないという事ではないでしょうか。
第二次世界大戦は帝国主義時代に世界の覇権を握ろうとしていた大国同士が激突したため
世界中に戦争が広がり多くの国の人々が戦死しました。
また広島、長崎への核爆弾投下で核の恐ろしさを知り、多くの国が核保有国となったので
このまま核戦争が勃発すれば、本当に人類が滅んでしまうと学んだんだと思います。
学校では第二次世界大戦、太平洋戦争(大東亜戦争)
原爆投下等で戦争の悲惨さを学んだ等と習うかも知れません。
全てが嘘だという気はありませんが
この意見だけでは現在進行形で戦争が勃発している事の説明が出来ません。
戦争は儲かるけど、人類が滅んでは意味がない
だから大国同士の争いは避けましょうとなっている。
少なくともこのような事実には向き合っていくべきと思います。
戦争など一度起こってしまえば我々一般市民に出来る事などありません。
ただ巻き込まれていくだけです。
コロナ禍における「新しい生活様式」ですらどうする事も出来なかったのです。
(施設長のつぶやき~過去を振り返り誤りを修正していく大切さ①~③~参照)。
一般市民に戦争などどうしようもありません。
だからこそ我々は戦争の悲惨さを学ぶという言葉だけを意識するのではなく
他者への攻撃的な口調、つまり汚い言葉を使う
ましてそのような汚い言葉で注目を集め
世の中を変えようとする行為は控えるべきなのです。
バタフライ効果のように少しの言葉が世の中を動かす事もあります。
それが、人々にとって喜ばしい事なら良いかも知れませんが
もし最悪の事態となった時、後悔では済まされないのです。
本日は戦争の悲劇を考えながら…黙祷…