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2023/08/17
施設長のつぶやき~暴論覚悟!!「転倒…こけて当然、こけなくて偶然」~
こんにちは、施設長の田原です。
先日
観て参りました。
しかしここで重大なミスが…
映画が始まりタイトルを観た瞬間…
「ん??日本語吹替版??」
朝一番に予約する事ばかり考えていたため、何と間違えて吹替版を購入していました。
別に吹替版を否定しませんが、映画館では字幕スーパー版が普通と思っていましたので…
映画館で吹替版を観るのは初めてでした。
しかし…メインキャストに玄田さんや子安さんと言った実力派ベテラン声優が
起用された事で、むしろ吹替版で大正解だったのではという完成度でした!
私も字幕スーパー版が普通という常識を打ち破らないといけませんね…
ミラージュ役の藤森さん、キャラぴったりで最高でした。
映画を観終わると大丸梅田15階でジュラシックパーク展が開催されていると聞いたので
行って来ました。
多少グッズを購入しエスカレーターを下っていくと5階に
10周年…
このやる気のなさはある意味見習う場面もありそう…
さらに下っていくと2階に
百式…
何事かと思っていると13階にGUNDAM BASEが来ているとの事だったので
13階に戻り行って来ました。
GUNDAM BASEの横に
ルフィもいましたが、もう財布が限界です。
それでは本題です。
過去に古畑任三郎というドラマの1stシーズンで棋士・米沢八段(役:坂東八十助氏)と
対決する回がありました(汚れた王将)。
その中で米沢八段より「将棋には“負けて当然、勝って偶然”という言葉がある。」
という話がありました。
何でも将棋において最強の布陣は一番初めに配置された形で
そこから一手一手進めていく中で隙が出来る、だから「負けて当然」という事らしいです。
実際の将棋界にはこのような格言はないようですが
まぁ30年程も前のドラマにリアリティを求めても仕方ありませんので
今日言いたいのはその格言の信憑性ではありません。
今日は転倒について、この言葉を拝借し
あえて暴論覚悟でタイトルの格言「こけて当然、こけなくて偶然」
という考えを示したいと思います。
人間が転倒しない一番安全な姿勢は寝っ転がっている時でしょう。
(まぁベッドで寝ている場合は転落の危険はありますが…)
その体勢から起き上がったり、立ったり、座ったり、歩いたり、走ったりするたびに
転倒のリスクが上がっていきます。
人が動く以上、転倒というものは避けようがありません。
「何を当たり前の事を…」と思われるでしょうが
この当たり前を理解出来ていない人が意外と多いです。
「転倒=悪」とまでは思っていないと思いますが
「転倒=絶対してはいけない事」と思っている人が如何に多いか。
確かに「別にこけても良い」と思っていい加減な対応をする人よりは崇高な考え方と思います。
しかしこの「転倒=絶対してはいけない事」という思いが過剰に強すぎると
職員の精神衛生上良くありません。
まして上司が部下にこの考え方を強制すると起こりえるのは身体拘束です。
「危ないから座ってて」というスピーチロックは至る所で起こっています。
その要因の一つはこの「転倒=絶対してはいけない事」
という考えが基本になっているからと思います。
さらに上司が転倒の際に、過剰に職員を叱責すればなおさらスピーチロックは起こります。
スピーチロック程度という言い方はしませんが
私が初めて勤めた医療法人の通所介護、通所リハビリでは、スピーチロックどころか
立ち上がろうとされる利用者の肩を押さえつけて「どこ行くの?」と強制的に座らせていました。
また独歩や歩行器歩行出来る方でも「危ないから」という理由で肩を担ぐように付き添い
自由に移動する権利を侵害していました。
その通所介護、通所リハビリでは外出行事ともなると健脚の方でも全員車椅子で移動です。
理由は言わずもがな「危ないから」。
さらにもう一つの理由が「時間通りに行動するため」でした。
利用者本人が「普段歩いていても初めて行く場所は不安があるから。」
「短距離歩行は良いけど長距離は疲れるから嫌だ。」とか希望すれば
車椅子を使用しても問題ありません。
利用者本人が歩きたいと希望し、さらに安全に歩行出来るとカンファレンス等で
しっかり議論出来ていれば、例え外出行事でも車椅子の使用の強制は出来ません。
現に私が立ち上げに関わった通所介護では独歩可能で自ら歩行を希望された方は
外出行事でも車椅子は使用しませんでしたが何も問題はありませんでした。
上記のように安全に歩行出来ると判断されているにも関わらず
まして車椅子使用の理由の一つが「時間通りに行動する=職員の意思・都合で移動する」で
車椅子の使用を強制する事は、自由に移動する権利を侵害しているという意味で
ある意味では身体拘束と言われてしまう場合もあるでしょう。
長くなったので続きは次回にします。