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2023/06/08
施設長のつぶやき~本当の意味でのコロナ禍終了とマスク着用の行く末~
こんにちは、施設長の田原です。
先日、休みを利用して
観に行って参りました。
思っていたよりもサメとの戦いの描写は少なく家族の葛藤
過去の過ちへの後悔など、人間模様がよく描写されています。
絵に描いたようなハッピーエンドでもなく(ネタバレはこちら)
色々と考えさせられる作品でした。
それでは本題です。
皆さんご存じのようにちょうど1か月前の5月8日に
コロナの感染症法上の位置づけが5類に変更されました。
遅きに失した感もありますが、一応の一区切りとして評価出来る判断だったと思います。
この変更に伴い、事実上コロナ禍というものが終了したと考えて良いと思います。
コロナ禍に誕生した様々な感染対策も大幅な見直しが必要で
当施設は5類変更に先立ちアクリル板(パーティション)は撤廃しました。
(施設長のつぶやき~必要な感染対策について検討してみる①~④~参照)。
しかしその他の感染対策はずっと継続して来ました。
その為、今回のタイミングで再度見直しを行ないました。
まずゴーグル・フェイスシールドの着用義務は撤廃し、職員個人の任意としました。
入浴介助時に使用していたナイロン製のエプロンも撤廃しました。
ユニット内(居室・フロア)での面会も再開し、特に予約する必要もなく
時間と人数制限も撤廃しました。4階地域交流スペースの開放も再開しました。
これまで面会場所として使用していた1階ふれ愛スペース24も整理し
地域の方々の作品展などで開放しています。
感染対策と言っていいのかわかりませんが、ワクチン接種はどうでしょうか。
これに関して私はコロナ禍の時から終始一貫、利用者、職員とも個人の自由意思に委ねています。
大阪府からどれだけワクチン接種の要請を受けても決して職員に強制はしませんでしたし
今後もする気はありません。
当施設職員のワクチン接種率は1回目2回目が8割以上、3回目が5割程度
4回目以降は1割にも満たないといった、日本の平均値と同じ程度です。
これは他の施設や病院に比べると低い水準かもしれません。
しかし私はこの低いかもしれない接種率を、職員の自由意思が尊重出来たとして
むしろ誇りに思っています。
その他の感染対策である、手洗い、うがい、手指消毒、検温は
コロナ禍以前にも行われていた感染対策なので当然継続です。
ここで一番議論になるのはマスクでしょう。
マスクに関しては感染対策に効果ありという意見と効果なしという意見に
きっぱり割れています。
以前は賛否分かれているのであれば着けていてもいいと言っていましたが
逆の言い方をすれば外していてもいいとも言える訳で。
そもそも当施設においてマスク着用義務を課して来たのはたったひとつの単純な答えです。
それは(「てめーは俺を怒らせた」ではなく)マスクをしていないと
いざ陽性者が出た時に濃厚接触者になってしまっていたからです。
5類に変更となった今、もはやこの濃厚接触者の概念はなくなりました。
だから私はもうこのタイミングで外してしまっても良いと思い
先月のユニットリーダー会議で
「今外さないといつまで経っても外せない。もう着用は個人の自由意思に委ねてはどうか」
と提案しました。
しかしその他全ての出席者からは「時期尚早」「もうしばらく着用した方が」
「夏ぐらいまでは」という意見ばかりでした。
私は何も外す事を強制する等言っていないので
危険だと思う人は着用すれば良いだけではないかと粘りましたが
まぁいくら施設長とはいえ、私の考えのみで事を進めるのもどうかと思い
「利用者に接する時は着用する」という事で落としどころとしました。
しかし「もうしばらく」とはいつまでの事なのか
「夏ぐらいまで」と言われても夏までの根拠は何なのか
だいたい「夏」っていつからなのか(6月?7月?8月?)…
疑問しか残りませんでした。
しかし実際に利用者に接する事が多い
介護職員や看護職員が不安を抱いているのであれば
それに寄り添うのも管理者の仕事であるとも思いましたので、上記の通りとしました。
長くなったので続きは次回にします。