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2023/03/23
施設長のつぶやき~言葉の意味を調べる重要性②~
最近、音楽はめっきり布袋さん、BOØWY、COMPLEX、ヒムロックぐらいしか
聴かなくなりましたが、学生時代はそれなりに聴いていました。
邦楽では長渕剛さん、シャ乱Q、ウルフルズ、サザンオールスターズ、GLAY
Mr.Children等、日本中の人達がみーんな聴いていた曲を私も聴いていました。
洋楽でもBEATLES、デヴィッド・ボウイさんは当然の事、ヴァン・ヘイレン
ボン・ジョヴィ等一通り聴きました。
まぁどれもベストアルバムをちょこっと聴いた程度の浅いもので
ここで語れるようなものは何もなく、すでに忘れてしまっているような
内容ばかりですが…
そんな中一番聴きていた洋楽バンドが…
今度の公演が日本最終公演との事。
行ってみたいようにも思いますが、チケット取れるのでしょうか…
2016年にはヒムロックもライブ活動から引退してしまいましたし…
(新作アルバムの制作発表はありましたが…)
時代の流れを感じます。
それでは本題です。
当時は今ほどコンプライアンスに厳しい時代ではなく、この「保毛尾田保毛男」も
問題にならないどころか、普通にゴールデン枠で何度も放送されていました。
私は「保毛尾田保毛男」自体はあまり面白いと思いませんでした。
(ちなみに当時は同番組でも「仮面ノリダー」に夢中でした)。
失礼を承知で言いますが当時小学生だった私は、正直このキャラクターに対して
「気持ち悪い」という印象を持っていた事を覚えています。
(同性愛者どうこうではなく、あくまで「保毛尾田保毛男」というキャラクターに対してです)。
当の石橋さんの意図・真意といったものはさておき、人に「気持ち悪い」という印象を与え
その名称にわざわざ「ホモ」というキーワードを付けている時点で
男性同性愛者への侮辱、差別と言われても仕方ないように思います。
(まぁ「気持ち悪い」と感じたのは私だけかも知れませんが…)。
しかしそれはあくまで2017年にリバイバル(??)したから問題となった訳で
30年以上も前のコント・キャラクターを今の価値観で裁く事は出来ないと思います。
(施設長のつぶやき~過去を振り返り誤りを修正していく大切さ①~③~参照)。
そんな事を言ってしまえば、「保毛尾田保毛男」に限らず
その後大人気となる「ダウンタウンのごっつええ感じ」に出てくる
「AHO AHO MAN」なんかも今の倫理観、コンプライアンスではかなり厳しいと思いますし。
まぁそれはさておき、そこから時代は流れ
「ホモ」という表現が不適切と言われるようになり、自然に消えていきました。
しかしこの「保毛尾田保毛男」がリバイバル(??)放送された時に
大問題になったと同時に
私はふと「ん?ホモという表現は不適切でゲイやレズは何でOKなんだろう」と
素直な疑問を感じました。
先述の「痴呆症」や「禁治産」はその漢字だけを見ても不適切なのは言うまでもなく
経緯を調べる必要性は特にないと思います。
しかし「ホモ」自体にそのような不適切な文字があるとも思えませんし
何より人類の事はホモ・サピエンスというぐらいですから
もともと人を揶揄するような表現ではないでしょう。
そこでいつもながらちょっとネットで調べた所、すぐに回答がみつかりました。
「ホモ」という言葉自体にはやはり差別的な意味合いはなく「同じ」という意味らしく
男性・女性問わず同性愛者の方の総称として用いられていたそうです。
しかし日本では長らく「ホモ」=「男性同性愛者」で、しかも「お前はホモだろう」と
侮辱的に言われてきた歴史があるので使用は不適切となっているようです。
なるほど、ここまで端的に結果が出ているならよく理解出来ます。
また当たり前の事ですが、いくら本来差別用語ではないと言っても
言われた相手が不快に思う表現はすべきではないでしょう。
そういった意味でも「ホモ」という表現は不適切になります。
まぁ何もここまで調べなくても「ダメなものはダメ」と言い切っても良いのですが
やはり根拠を知る事は重要です。
知らず知らずに差別用語を使ってしまう場合もありますが
例えば「ホモに差別的意味はないから使ってもいいだろう」という人がいた時に
「確かにそうだけど、ホモという言葉は日本ではずっと男性同性愛者を揶揄する表現として
用いられていて、現に男性同性愛者の方がホモと言われると
不快な気持ちになってしまうから使ってはいけないよ」と諭す事も必要です。
これは部落差別が何故起こったのかを知っておく事が重要な事と同じ考えです。
このように言葉の意味や背景、根拠等を正しく知っておく事が
言葉による差別がない世の中を作っていく事に重要な事と思うのです。