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2023/02/11
施設長のつぶやき~過去を振り返り誤りを修正していく大切さ②~
昨日、久しぶりにGUに買い物に行くと…
スタジャン!が売っていました。
懐かしい~。
謳い文句も「90年代を彷彿とさせる」でした。
私も高校生の頃、アメ村でスタジャンを購入、修学旅行に着て行った思い出があります。
スタジャン、正式名称はスタジアムジャンパーというそうで、もともとは
野球選手が来ていたものらしいです。
全然知りませんでしたし、高校生の頃もそんな事なんて知らずに、ただ流行りに
乗っかっていました。
まぁ別に知らなくてもいいんですが…
それでは前回の続きです。
例えばワクチン。
ワクチンは当初、発症予防効果95%と言われ
国民の8割が接種すればコロナ禍は収束するという触れ込みでした。
しかし蓋を開けてみれば、ワクチンを打っても感染は防げず
爆発的に感染が拡大していきました。
しかしそもそも人類が初めて打つワクチンです。
やってみない事にはわからなかったのです。誰を責める事も出来ません。
あの時はああするより他になかったのです。
それを今の価値観で裁く事は出来ません。
現在ワクチンは発症予防効果ではなく重症予防効果の目的に変わりました。
その変化自体は良いにして
ここで政府が「当初は発症予防効果に期待できるデータがあり国民の8割が
接種すれば収束できると考えていたが、それは誤りだった。
現在のデータでは重症化予防には期待出来る。」
と何故はっきり言ってくれないのでしょうか。
確かにこう言ったところで、今度は「やるだけやって、ごめんなさいで済ますのか」
という批判も来るでしょうし、何でも無責任に始めて
後で謝れば済むと安易に考えられても困ります。
しかし当時わからなかった事が、今わかってきて、それを正直に話す。
この方が今のさりげなく言い分を変えるよりもよっぽど誠実だと思います。
それでも日本がこれを出来ない理由にはそれなりの理由があるのかもしれません。
私の好きなドラマに「総理と呼ばないで」という作品があります。
田村正和さん演じるダメ総理が周囲との関係性で成長していくストーリーですが
その中のエピソードで内藤剛さん演じる冒険家の話があります。
その冒険家はタライで太平洋を渡る快挙を成し遂げ国民栄誉賞を貰う事になります。
しかし実際には漁船に引っ張って貰った事を週刊誌に暴露され
それまでの賞賛から一気にバッシングに切り替わります。
激怒した総理に何故嘘をついたか問われると
「タライで冒険するのにルールなどない。危ないと思ったから漁船に助けを求めた。
帰ってきたら賞賛の嵐、表彰までしてくれるという。
俺はやましい事はないから受けた。何か間違えているかね」
そして「この国の国民は皆そうだ。持ち上げる時は一斉に持ち上げ引きずりおろす時には
全員で引きずりおろす」と言います。
(話しがそれるので詳しい続きはこちら)
まさに前回のブログで述べた、第2次大戦後に大批判を受けた東条英機氏の時から
何も変わっていない事がわかる話ではないでしょうか。
今ようやくわかってきた事を今の価値観で裁く。
東条英機氏がそうされたように。
そしてドラマとはいえ、持ち上げる時は一斉に持ち上げ引きずりおろす時には
全員で引きずりおろすという動きがあるように。
確かに私も含め腹立たしい気持ちになると、つい批判をしたくなってしまいます。
それが人間という者です。
それにもちろん、「国民に等など、本当の事を話す必要はない」と考えている
不誠実な政治家が多いのも事実と思います。
しかし、それでも上記のような事に気を付けなければ
まともな情報開示や議論に発展しません。
長くなったので続きは次回にします。