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2022/07/27
施設長のつぶやき~面会制限は恥辱であると思う~
こんにちは、施設長の田原です。
先日、こんなものを購入しました。
私がワンピースの中で一番好きなエピソードのウォーターセブン~エニエスロビー編までを
まとめたBlu-rayです。
『ONE PIECE エピソードオブメリー 〜もうひとりの仲間の物語〜』はすでに持っていましたが
当たり前ですがかなり端折られているので…
テレビアニメと言えば、原作漫画に追いつく事を防ぐ為にオリジナルストーリーを入れるのが
王道パターンでした(現在は第1期、第2期などに区切っているようですが…)
そのオリジナルストーリーの入れ方も大きく分けて二つあります。
一つが長大なオリジナルストーリーを入れる方法で代表的な物に聖闘士星矢の
北欧アスガルド編があります(このアスガルド編は人気が高くある意味原作以上の評価が…)
そしてもう一つが原作の間にちょこちょことオリジナルの敵キャラ等を入れてくる方法で
代表的なものに北斗の拳があげられます。
この方法がやっかいで、いつオリジナルストーリーをぶっこんできて
いつ原作ストーリーに戻るのかわからないので、結局原作ストーリーを観る為に
観たくない(というひどいですが…)オリジナルストーリーも全部観るハメになります。
ワンピースがどう出てくるかわからなかったのでドキドキしていましたが
今の所原作に忠実で良い感じです。
この感じなら他のエピソードも買おうかなぁと思ったり…
それでは本題です。
というより本題の前に…
前回のブログで新型コロナワクチン4回目接種の危険性を訴えている医師がいる事を
紹介しました。
(施設長のつぶやき~過去にあった悲しい歴史とゾーニングという言葉に思うこと~参照)
そうするとこのブログを読んだ当施設の職員、またその職員の話を聞いた職員から
「4回目打ったら死ぬんですか?」と訊かれるようになりました。
いやだから知らんって…
あくまでそう訴えている医師もおられると紹介しただけで
併せて、ワクチンは早急に打った方が良いと訴えている医師がいる事も紹介しました。
ワクチンに関しては最早リテラシーどうのこうのではなく、自分の人生の選択肢でしょう。
どのような職に就くのか、結婚するのかしないのか、子供を作るのか作らないのか…
全てが自分の人生の選択で、誰に強制されるものでもありません。
ワクチンもそう考えるしかないでしょう…
さて、そんな未だ終息の兆しが見えないコロナ禍において、皆さんご存じの通り
7月12日に吉村大阪府知事より高齢者施設における面会の自粛を求められました。
以上が主だった要請です。
(「①府民への呼びかけ」でやたら「高齢者」と連呼してしているのが気になります…)
ここまでハッキリと自粛を求められるといくら強制ではないと言いながらも面会制限に
踏み切らざるを得ません…
しかし本当に面会制限に意味があるのか甚だ疑問ではあります。
当施設がお世話になり、定期的に研修を行なって頂いている
北海道介護福祉道場・あかい花 代表の菊地雅洋先生も研修の中で
「面会制限に意味はない、だって職員は外から入って来てるから」と仰っています。
私も全くその通りと思います。
当施設の面会は1回ふれ愛スペース(ロビー)で行なっていました。
実際の面会スペースです。
机の間隔は173cmあり真ん中にはアクリル板、、面会時は利用者、家族双方に
マスクを着用して頂きました(もちろん、手洗い、うがい、手指消毒、検温実施)。
一方で職員は当たり前ですが、利用者に密着して介護します。
いくらマスク、ゴーグルorフェイスシールド、手袋をしているとはいえ
家族の面会の仕方に比べれば感染リスクが高いのは言うまでもないでしょう。
まして面会と言ってもお祭り騒ぎのようにワーワーと人が集まる訳でもなく
事前予約制で家族同士がバッティングする訳でもなく、日に1組2組来れば
多い方です。
このように何のエビデンスもないとわかっていても、自粛要請が出た以上
従わない訳にはいきません。
先日ある病院でクラスターが発生し、患者のみ感染し職員は誰も感染しなかったそうです。
面会制限もしていたそうで、原因を調べると、家族からの差し入れから感染が広がったと
結論付けられたそうです。
まさか差し入れまで制限する気かと思いますが、差し入れまでが原因と追究される世の中です。
まして面会制限をしていないとなるとどこまで追求されるのか。
考えただけでも恐ろしくなります。
ここで思いたい事は、面会制限は行政から言われたから仕方ないで終わらせず
面会制限を行なわざるを得ないという事に恥じることと思います。
ゾーニングの件でも述べましたが、今の世の中面会制限など当たり前と思うのではなく
不自由な暮らしを強いている事に対する申し訳なさと、そんな状況でもあるのにも関わらず
快く協力して下さっている利用者、家族に感謝申し上げる、その気持ちが大切と思います。
今はどうしようもない事であったとしても、本来すべき事ではない
社会福祉の世界にいる我々にとっては恥辱ともいえる行為をさぜるを得ないという思いが
いずれコロナ禍が明けた時にこれまでやってきた行動を見直す原動力になります。
少なくとも今は「あの時は仕方なかったよね~」と簡単に終わらせて良い問題ではないという
意識だけは持っていたいと思います。
今回は前回のゾーニングに続き、コロナ禍における面会制限について考えてみました。
どのような時代においても自らの行動を省みる事は必要と思います。