ホーム > ブログ
2022/07/02
施設長のつぶやき~菊地先生の研修報告~
こんにちは、施設長の田原です。
一昨日は私がこの業界において最も影響を受けたといっても過言ではない
北海道介護福祉道場・あかい花 代表 あかい花介護オフィス・CEOの
菊地雅洋先生をお呼びし、研修を行なって頂きました。
菊地先生をお呼びするのは今回で5度目です。
研修テーマはこちらから、介護職員には使命感を持って働いてほしい事
人材育成の方法が知りたい事、そもそも介護施設とは何なのかを説明してほしい事をお願いし
「介護職の使命と使命を果たす人材育成~介護施設の存在意義」となりました。
2時間あっという間の研修でした。
あまり詳しく内容を書くと先生の著作権に触れてしまいますので割愛しますが
少し感想を話すと、「施設職員は家族には勝てないし、勝つ必要もない、入りたい施設ではなく
一度入ったら出たくなくなるような施設にする」という言葉に感銘を受けました。
確かに特養に限らず介護施設に自ら望んで入所する人は少数派でしょう。
私の経験からも、過去に夫婦で整骨院を経営していたご夫婦がおられ、その夫が認知症を発症
整骨院を廃業し、店舗ごと売却、夫婦揃って高級有料老人ホームに入居されたケースが
唯一自ら望んで入所(入居)されたケースです。
しかしそのケースでさえ、元気だった妻は自分で選んで入居を決められましたが
認知症を発症した夫の意思は確認出来ていません。
そういう意味で言うと、やはりほとんどの人は「嫌々」もしくはよくて「仕方がない」という
思いを持っておられるでしょう。
だからこそ、我々がその気持ちに寄り添い、菊地先生が語られたように
「入ってみると意外と良いもんだ」と思って頂けるようにする事が求められます。
人材育成に関しては本当に難しい時代になりました。
施設のルールを守って貰うように指導する事は重要な事ですが
言い方を間違えるとすぐにパワハラとなります。
施設にとって良くないと思われる人物に退職を促しても、一歩間違えると不当解雇と騒がれます。
菊地先生より「怒る」と「叱る」の違いを説明して頂きましたが、どちらも紙一重です。
帰りの車中でもその話になりましたが、やはり非常に難しいという意見になりました。
まず絶対に声を荒げない、人前で注意しないという事を徹底し
冷静に指導するしかないでしょう。
介護職員の使命をテーマにして頂いたのには理由があります。
もう数年前に退職した一人の介護職員ですが、その者がある日こんな事を口にしました。
「15時のパット交換を相談員にも手伝ってほしい。簡単だからやってよ」と。
相談員がパット交換を手伝う事の是非はこの際おいておきまして
この発言に以下の疑問を感じました。
何故、自分に与えられた仕事を他者に振ろうとするのか、まして何故毎日自分がしている仕事を
「簡単」と言い切ってしまうのかと。
介護という仕事に使命を感じないのか、非常に情けない気持ちになりました。
「介護は誰でも出来る簡単な仕事」と揶揄する人がいるのは事実です。
私自身は決してそうは思いませんが、当の介護職員自身がそう言ってしまうようでは
他者からそう揶揄されても仕方ないとも思います。
今の当施設にそのような気持ちで就労している職員はいないと信じたいですが
常に初心に帰る必要があると思いこのテーマをお願いした次第です。
当日は当施設の職員だけではなく、母体法人のYou I mitからも多くの職員が出席しました。
本研修に出席した職員は皆法人幹部になる気持ちで、研修で学んだ事を日々の業務に活かし
法人全体を盛り上げていってほしいと思います。
末筆ですが、菊地先生ありがとうございました。
またお近くに来られた際は、ぜひ研修をお願い致します。