ホーム > ブログ
2022/04/10
施設長のつぶやき~組織創りについて考える③~
4月になり春の陽気が気持ち良い時期になりましたね。
この時期のウォーキングは本当に気持ちが良いです。
昨日はボクシング村田諒太選手の世界戦でしたね。
地上波放送がなかったので、私は未見ですが、9回TKO負けだったようで。
しかしこれほどのレジェンドに対し、渡り合った事は素晴らしいですし
オリンピック等を観ていても思いますが、世界の舞台に立つだけで
凄い事と思います。
村田選手、お疲れ様でした!!
ちなみに、何故地上波放送がないんだ!と憤る私もいますが
そもそもこれほどの世界戦をタダで見ようとする私の根性が汚いんだと反省しています…
それでは前回の続きです。
悪貨は良貨を駆逐するという言葉があります。
これは悪がのさばると善が滅びてしまうという意味です。
私が以前大変お世話になった、ある介護会社の社長さんがこうおっしゃいました。
「悪貨は良貨を駆逐する。しかし逆に良貨は悪化を駆逐するともいえるのではないか。
だから良貨(良い職員)を育てよう」
これはとても良いお言葉で胸に響く思いです。
しかし「一般職の良貨」だけではなかなか悪貨を駆逐できない場合もあります。
逆に言葉通り悪貨に良貨が駆逐されてしまう危険もあります。
再三の指導のもとでも悪貨が蔓延るようであれば、悪貨が良貨を駆逐する前に
組織(役職者)として悪貨を駆逐する事も必要です。
またこの悪貨、良貨の考え方は、何も職員のみに該当する事ではありません。
利用者、家族等を悪貨、良貨と判断して良いかには賛否あると思います。
しかし近年、カスタマーハラスメントやケアハラスメントが社会問題となっている事も事実です。
厚労省からもこのようなハラスメントから職員を守る努力義務が課せられました。
もちろん、利用者、家族等にも言い分はあると思いますので
何でもかんでもハラスメント、クレーマーとして処理する事は適切ではないと思います。
しかし話し合いを重ね、それでも折り合いがつかない場合は、契約解除する事も必要な事です。
これは決して介護保険法に定められたサービス提供拒否の禁止には当たりません。
当施設においては幸いそのような利用者、家族はおられませんが
今後もそのような方と出会わないとも限りません。
契約解除は非常に勇気のいる決断となりますが
組織を創っていくうえでは、そのような重要な判断を下さなければならない事もあるのです。
話を帰属意識に戻します。
多くの職員は帰属意識等はあまり意識していないのではないでしょうか。
それほど良いとも思ってないけど、別に悪いとも思わないといった所だと思います。
しかしそのような「平均点」の職員でも悪貨が蔓延るとどうしても帰属意識が低下し
新たな悪貨に変貌します。
逆に悪貨さえ駆逐できていれば、「平均点」の職員も次第に良貨に変わっていきます。
組織を創っていくうえで帰属意識が高く能力が高い人間を採用し長く就労して貰う事は重要です。
しかし並行して帰属意識が低く組織を混乱させる人間に退場して貰う事
また帰属意識は高いが他の職員と比べ仕事が出来るとは言い難い職員でも
暖かく見守り育てていく事も重要な事なのです。
1年先を思う人間は花を植える
10年先を思う人間は木を植える
100年先を思う人間は人を育てる
という言葉があります。
能力の云々だけで判断せず、人を育てられるような組織…
それが組織創りで最も重要な事であると思います。