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2022/01/09
施設長のつぶやき~管理職が利用者ファーストを実行するために必要な事を考える③~
前回の続きです。
ちなみにですが、私自身も通所介護で8年ほど介護業務についていますし
この施設に入職してからは介護職員として1年間夜勤も含めてどっぷり介護現場に入りました。
その後、生活相談員、介護支援専門員として業務に就いている時も、そのような経験から
ユニット会議、サービス担当者会議では、バンバン意見を出していました。
施設長に就任してからは、ほぼ介護現場に入る事はなくなりましたが
就任後しばらくは全ユニット会議、全サービス担当者会議にも出席していました。
しかし会議に参加しているうちに全員が私に意見を求め
また私がそれに答える事で会議が進行、終了していくようになりました。
私の考え=施設(ユニットケア)の考えになってしまっていました。
つまり常に現場にいない、私の考えが優先されていたのです。
この危険性に気付いたので、私は全てのユニット会議
サービス担当者会議への出席を見合わせる事にしました。
(もちろん、ユニット側から要請があれば出席しますが)。
施設の運営方針を決めていくのは施設長の仕事と思います。
しかし施設長がユニットのケア方法まで全て決めるのは不適切というより不可能と思います。
施設の運営方針を決めるのであれば、月に1度の運営(経営)会議と
ユニットリーダー(UL)会議で十分と思っています。
それでは、施設長自らが現場に入れば良いではないかという意見もあろうとは思いますが
私は施設長がどっぷりと介護現場に入るのは反対の立場です。
介護が嫌とか、人員基準がどうこうという問題ではなく
どっぷり現場に入ると広い視野で施設を見る事が出来なくなると思うからです。
私はたまたま介護現場も含む現場出身の施設長ですが
中には全く介護経験のない施設長もおられると思います。
そしてそのような施設長も立派に施設業務をこなされていると思います。
管理職(施設長)の業務と現場の業務は違うのです。
それだけに管理職の意見が優先されるのは現場にとって良くない事なのです。
長くなったので続きは次回にします。