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2024/09/24
施設長のつぶやき~何でも袋叩きにして良い訳ではないと思う~
こんにちは、施設長の田原です。
先日
行って参りました。
まずはネコ科の皆がお出迎えです。
ネコ科の起源と進化の説明。
こうやって化石というか骨だけ見てると恐竜みたい。
大迫力のトラとライオン。
常に議論が上がりますが、どっちが強いんでしょうか。
実際に毛並みを触れたりと。
でっかいネコの模型とか。
最後に記念撮影。
今回も前行った恐竜展と同じように設置しているカメラで撮影するもの。
今後はこのパターンが増えるんですかね~。
それでは本題です。
連日、兵庫県知事の斎藤さんが話題になっています。
パワハラなどが事実であれば批判される事は仕方ありませんし
どうやらパワハラ以外にもキックバク問題など、きな臭い話も出て来ています。
これも事実であれば刑事責任を問われる事になるかも知れません。
さらに斎藤さん達に追い込まれ自死してしまった人もいると報道されています。
事実であればその道義的責任は免れないでしょう。
しかし現時点では疑惑のため
あまり過剰に決めつけ批判報道すべきではないかも知れません。
しかもパワハラやキックバックなどが批判されるならまだしも
おねだりクレクレなど兵庫県民にもまして他の都道府県民など全然関係ないでしょう。
別に斎藤さんを庇う気もありませんが
貰った物を斎藤さんが一人で持って帰ろうが県庁職員に配ろうが知った事ではありません。
私個人の感覚では
どうせ我々一般人が貰える訳でもないですから好きにしてくれという感覚です。
斎藤さんが知事に就任する前
前知事である井戸さんが実に20年間の長きに渡り知事を務めていました。
これも選挙で選ばれたんだから批判する気もありません。
しかし斎藤さん就任当初、高齢だった井戸さんから若い斎藤さんに替わり
若い力で何かやってくれそうな期待をしていたと思います。
私も自分より少し年上なだけの人が知事になるなんて凄いと思いましたし
別に維新を応援していた訳ではありませんが
何となく吉村さんと斎藤さんという若い二人で
大阪・兵庫を盛り上げてくれるような気がしていました。
私も施設長就任時に「若い施設長に替わって期待している」と
理事や評議員の方々に言って頂いたので
何となく自分に重ねていたのかも知れません。
斎藤さんが当選した2021年はコロナ禍真っ只中でした。
皆さんお忘れかもしれませんが
そこで選挙の前年である2020年、井戸さんは我々の業界を大侮辱する発言をしました。
それは国(厚労省)がコロナ禍で大変な目にあっている介護職員達を対象に
コロナが発生した施設もしくは濃厚接触者に該当した職員には20万円を
それ以外の介護従事者には5万円を一律支給する事を決定しました。
これは完全に慰労金と言う形で
介護現場、介護施設職員の労をねぎらう目的で広く皆に支給する物でした。
しかしここで井戸さんは、この業界に従事する者を落胆させるトンデモ発言をしたのです。
それは「何にもしていないのになんで慰労金を出すのか。
全く説明がつかないような税金の使い方は、兵庫県としてはやる気はない。
慰労金だからなんでもいいやという話にはならない」
という正気の沙汰とは思えない発言でした。
兵庫県に従事する介護事業者職員のみならず、全国の介護事業者を愚弄する発言です。
コロナ禍の時は陽性者が出ていようがいまいが
今から思えばかなり過度な感染対策に追われていました。
さらにいつ陽性者が出るか
もっと言えばいつ重傷者が、死亡者が出ないか戦々恐々としていた時です。
そんな時に「何にもしていない」とは何事か!
この発言は一瞬で燃え上がるように大問題となり
結局は希望した職員にはほぼ支給されたようですが
最後まで撤回も謝罪もなく、多くの事業者は納得しないままの結果となりました。
何故こんなアホな発言をしたのか意図は不明でしたが
年齢的にも勇退と言っていい時期でしたし
実際来年に迫る知事選には出馬しない意向だったので
鼬の最後っ屁のように最後に言いたい事を言ってやろうとしたのかも知れません。
現にこの頃の井戸さんは公用車を高級車センチュリーに乗り換える
感染拡大真っ只中の時に学校を再開させる、大阪府知事に喧嘩を売る等
県民の感情を逆なでする行動を沢山とられていましたからね。
本人は勇退だからそれで良かったかも知れませんが
自分の子供や孫が会社や学校などで不利益な扱いを受けるとか考えなかったのでしょうか。
まぁ実際、関係ない子供や孫に嫌がらせのような事をすれば
流石に井戸さんに問題があったとしても、不適切なんでよろしくはないと思いますが…
もう一つ迷惑を被ったのは当時の副知事さんではないでしょうか。
何でも兵庫県は知事が勇退すると
次は副知事が知事に当選する事が慣例になっていたそうです。
しかし流石にここで兵庫県民は「ちょっと待て~い」となって当然。
ここまで問題発言をしていた人の最側近である副知事を
当選させようとする訳ないと思われます。
そこに颯爽と現れた(か知らんけど)のが現知事の斎藤さんです。
当時まだ年齢も40代前半と若く、見た目も爽やかで、吉村大阪府知事の推薦もあり
若い吉村さんと斎藤さんで大阪、兵庫を盛り上げていってくれると
期待するのは仕方なかったのではないでしょうか。
そんな過去があったにも関わらず当時あれだけ批判された井戸さんを
今になって「井戸さんは話を聞いてくれた」「温厚だった」
「貰ったものを職員に分配していた」など
妙に井戸上げ(推し?)するのもどうなんでしょうか。
斎藤さんを批判するなとは言いませんが
だからと言って別に井戸さんを引き合いに出して持ち上げる必要もないでしょう。
少なくとも私は井戸さんが介護現場を馬鹿にした事は一生許せませんし
「貰ったものを職員に分配していた」なんて知るか!と思っています。
もちろん斎藤さんに限った話ではありません。
今はそれこそ斎藤さんの話題一色になっているので下火になっていますが
昨年末から報道された松本人志さんの性加害疑惑問題も
報道の在り方として問題と思っています。
当時というか今でも警察や検察が動いている訳でもなく
女性が週刊誌に訴えているだけです。
この状況下で当時もう松本さんはレイプ魔のようなに報道されていました。
そして訴えた女性に対して少しでも疑いの声を出すと「セカンドレイプ」と糾弾されました。
もちろん訴えられた事が事実であれば松本さんは許されませんし
そもそも松本さん自身がテレビ番組内で
女性に対して失礼な物言いをされているのが散見されていましたので
自業自得の側面もあるにはあるでしょうが…。
しかしそれでもレイプ魔同然に袋叩きにして良い訳がありません。
斎藤さんにしろ、松本さんにしろ
今の斎藤・松本なら何を言っても構わないという姿勢は慎むべきでしょう。
話しを斎藤さんに戻して最後に一言。
総理と呼ばないでというドラマの最終回
主演を務めた田村正和さん演ずるダメ総理は引退会見でこう演説します。
「政治に愛想をつかすのはもう少し待って下さい。(中略)
政治家を選ぶのも皆さんです。首を刎ねるのも皆さんです。
私のような無能な男はやはり長く政権を保つ事は出来なかった。
少なくとも今回政治は正しく機能したんです。私は満足です」
もし斎藤さんのパワハラやキックバックなどの不正が事実であれば
潔く引退する方が良いと思います。
そしてその時、マスコミはじめ国民で袋叩きにするではなく
斎藤さんがした功績も報道しながら
良い事もあったけど、悪い事の方が多かったと報じる方がフェアであり
それが民主主義というものではないでしょうか。