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2024/07/18
施設長のつぶやき~NOBODY IS PERFECT…人間は利己的な生き物だと自覚するからこそ…~
こんにちは、施設長の田原です。
少し前と言っても1カ月ほど前になりますが
観て参りました。
裕福で平和に暮らす家族を定点カメラで撮影する事で
ドキュメンタリー風に描かれています。
しかしその舞台は…
無関心こそ最大の恐怖。
今の私たちは今の日常生活の中でこそ
今の「当たり前」「常識」「普通」といった生活を送る事が出来ている
そんな事を考えさせられる作品です(感想はこちら)
また前回のブログで触れましたが
正式に発表がありました!
ついに動き出すようです。
この発表を待っていたからFERNANDEZ事業終了の時に何もコメントがなかったのですね。
手書き風の少し歪んだ幾何学模様も随所に再現されています。
今冬に一般販売予定との事ですが、さてさてお値段は一体おいくらになるのか…
如何せん、ZODIACWORKS製のシグネチャーモデルが当時で40万円ほどでしたから…
今の物価高を考えると60万円ぐらいと予想。
今の若い人たちで布袋モデルを欲しがる人はあまりいないかも知れませんが
もし高校生や大学生の方が欲しいと思った時に、少しバイトを頑張れば買える
FERNANDEZ製ぐらいの値段にしてくれれば神ですがね…
それでは本題です。
本題と言っても今回は前置きともリンクしています。
関心領域や、猿の惑星を観ると、どうしても人間の利己的な部分が目立ちます。
なんて奴らだと思いながらも
皆自分もきっとそうなんだろうと思いながら生きているんだと思います。
以前もご紹介した京セラの故・稲盛和夫氏は
「忘己利他(もう懲りた)」と説いておられましたが
現実的に全ての人間が利他の精神を持つのは難しいのかもしれません。
まるでそれを裏付けるように、最近でも保険金が絡んだ殺人事件の判決公判が二つあり
共に厳しい判決が出ています。
(刑は確定していないので控訴審でどうなるのかわかりませんが…)
そして私自身も利己的と思う事が多々あります。
もう6年程前の事ですが、いつも通りウォーキングしながら出勤していました。
コースは日によってマチマチですが、その日は一番よく通る猪名川公園横を歩いていました。
何気に猪名川公園の側溝に目をやると、一匹の亀が歩いていました。
どうやら側溝に落ちてしまったようです。
まぁ反対側の終着点から川だか池だかに繋がる所に落ちるだろうと思って
反対側の終着点を見に行くと
何と檻のようなもので塞がれていたのです。
つまりその亀は自力で側溝から出る事は出来ません。
とりあえず一旦施設に行きカバンを置いて
バケツに水を入れて猪名川公園の側溝に戻ってみました。
するとその亀は檻のような所の前で首を大きく空に向けて伸ばしながら佇んでいました。
まさに「どうしよう…」といった感じでした。
迷わず亀を掬い上げバケツに入れ施設に戻りました。
亀は何を食べるのか、どのような場所にいるのが一番いいかをネットで調べ
すぐに猪名川に帰してやりました。
ブクブクと沈んだ後、顔だけを浮上させ息を吸い込み再び潜水し
勢いよく泳いで行った事を今でもハッキリ覚えています。
職場の人からは「優しいね」「リアル浦島太郎」とか言われました。
(いや、しかし浦島太郎は結構なバッドエンドだから…)
一見すると美談に見えますが、この行動は本当はどうなのでしょうか。
正論から言えば、自然界では絶対にしてはいけない事と言われています。
何故なら、この亀が今後食べるであろう虫や小魚は
私がこの亀を助けなければ食べられなかった訳で。
しかし自然会のそんなルールは百も承知で敢えて助けました。
もちろん、亀が可哀そうだったという理由もあります。
しかしそれ以上に、もし助けなければ自分の寝覚めが悪いように思ったからです。
何せ日によってコースを変えると言っても良く通る場所です。
もし誰もその亀を助けなければ日に日に衰弱し最後は干からびて死んでいく事になります。
これからもそこを通る自分としては、そんな光景を見るのはごめん被りたかったのです。
一見美談に見えても実際には自分のためという事は、ままある事と思います。
まぁ情けは人のためならず、という諺もあるので一概に間違えた行動でもないかもしれませんが…
何が言いたいかというと、このように利己的な部分が自分にもある以上
関心領域や猿の惑星のような境遇になれば
冒頭述べたように自分も平気で恐ろしい事をしているように思うのです。
だからこそ、自分にも利己的な部分があると自覚したうえで
それでも自分に関わる人、物、事、ケース…言い方は色々ですが
それだけでも大切にしていきたいと思うのです。
「NOBODY IS PERFECT 誰だってそうだろう? 死ぬまできっと 未完成のパズル」
(NOBODY IS PERFECT 作詞・布袋寅泰氏)
どうせ完璧ではないのです。自分のダークな部分も認めながら
この業界に貢献していく所存です。