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2023/01/25
施設長のつぶやき~必要な感染対策について検討してみる④~
日本中を大寒波が襲来しています。
大阪でもチラホラ雪が残っており…
当施設のテラスにもこのように。
とりあえず雪だるまを作ってみました。
しかしこうして珍しがって雪で遊べるのもあまり雪が降らない地域だからであり
豪雪地帯の方々は本当に大変な思いをしておられると思います。
どうか無事をお祈りするばかりです。
それでは前回の続きです。
ここでの大きな問題は日本全体として一度決めた事を撤回、訂正する事が出来ない
撤回、訂正するにもかなりの時間を要するという事です。
確かに何をしても何を言っても批判される事はあります。
例えば、コロナはまだまだ怖いと言えば「コロナ禍を終わらせたくないだけだ」
「よっぽどコロナ利権を貪りたいのだろう」と言われ
逆にコロナはもうそれほど怖い感染症ではない
ワクチンには重篤な副反応があると言えば「デマだ」「陰謀論だ」と言われます。
意見を表明する医師の先生方の大変さは察して余りあるほどです。
だから政治家の方々が責任をとりたくない、何かあったらどうする
やっている感をアピールする等が先行してしまい
一歩を踏み出す勇気が湧かない事にも一定の理解はあります。
しかしそれは利用者さんにとってはとても迷惑で不幸な事です。
コロナ禍当初に考えられた感染対策。
アクリル板に限らず今思うとそれらに不備や無意味な事もあったかもしれません。
何故なら当時は誰も何もわからなかったからです。
ですから、この未知のウイルスに対して、出来る限り
思いの付く限りの感染対策を講じてきた訳です。
しかしそこからワクチン接種が進み、治療薬も出て来て、ウイルス自体も弱毒化する等
当時ではなかった事や、わからなかった事が判明してきました。
そうした今、過去を振り返り、間違えや無意味と思われる事については
訂正していく事が肝心です。
いつまでも3年前と同じ事をしていてはいけないのです。
そしてその時大切な事は、決して当時そのように判断した事を責めない事です。
前述の通り何もわからない中で、それでも何とかしようとワクチンにしろ
アクリル板にしろ、必死に対策を講じてきた、その結果が今であり
それを色々わかってきた今の価値観で当時を裁く事は出来ません。
そんな事をしていれば、第2次大戦後、東条英機氏を執拗に非難した状況と何も変わりません。
政治家がなかなか撤回、訂正出来ないのも、この辺りに理由があるかもしれません。
この辺りは後日、「過去を振り返り誤りを修正していく大切さ」
という記事をアップしたいと思います。
という事で、当施設としてはユニット内にあるアクリル板は完全撤廃します。
いつまでも利用者さんに不自由な思いをさせるのは気が引けます。
何度も指摘しているように、正しく恐れる事が必要です。
思考回路を停止しないで一歩踏み出す。
今年もこの気持ちを忘れないでいたいと思います。
ちなみに今回ご紹介した様々な意見は、全て現役の医師や研究機関の方々が
名前も所属先も明かしたうえで表明されているものです。
無責任な匿名の意見ではありません。
しかし私の理解力不足から、間違った理解をしているかもしれません。
いつも言う事ですが、あくまで参考にして頂き、疑問に感じたら自ら調べる
情報を読み解く力、メディアリテラシーを大切にして下さい。
私は何もこのブログを通じて世の中を変えたい等
崇高な精神を持ち合わせている訳ではありません。
ただこのような意見もある、テレビだけでは出て来ないような意見もある
さらにそれらを精査して自分の施設に活かす
利用者さんのため、職員のために何かしたいという事を
自分の理論として語っているだけです。
何かを強制する権限など、私などにある訳もありません。
言い訳ではありませんので、ご理解のほどよろしくお願いします。