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2022/08/30
施設長のつぶやき~利用者のペースに合わせるということ・利用者、家族の希望に沿うということ②~
今日は小規模多機能の夏祭りだったのでG柄で固めてみました(??)
それでは前回の続きです。
三連休中に転送電話で携帯が鳴るかなぁとも思っていましたが
結局一度も鳴らずに火曜日を迎えました。
出勤し、9時に電話しようと思っていましたが
折角なんで話を聞きに訪問しようかと準備をしていました。
すると9時になった瞬間に電話がなりまさかと思い取ってみると
「〇〇やけどな、デイサービスの事やけど…」と話始めた利用者の話を遮り
私は「〇〇さん、電話じゃなんなんで、今からそちらに伺おうと思ってたんです。
少し待ってて貰えますか」と言いました。
すると「来てくれるんか!」と喜んだ様子で返事がありました。
いざ訪問すると開口一番「先週は悪かった!これからも今のデイサービスに行かせて貰うわ!」と
拍子抜けするような話でした。
何がそうさせたのかは、彼にしかわかりません。
無理な物は無理とハッキリ言った事が良かったのか
訪問した事が良かったのか。それでもこの件に関しては
私は自分が引かなかった事が正解だったと思っています。
結局、この事業所自体に私は半年しか勤務する事が出来なかった
(今思っても本当に情けない限りです)ので、その方を担当できたのも
ほんの4か月程度でした。
しかし数日でケアマネ変更したり、過度な電話をしたりしていたこの方ですが
この4か月間はそのような事もなく落ち着いておられました。
何が良かったのかはかはわかりません。
単純に男同士で気が合っただけかもしれません。
しかし私はこの方と接する時、無理な事は無理とハッキリ言う事
(前述以外にも「今から来てくれ」等の要望には一切応じませんでした)と
「うるさい利用者」として邪険に扱うような事は一切しなかった事だけは言えます。
また当施設でもこのような事がありました。
お付き合いのあるケアマネさんから夕方に電話がかかってきて
今日からでもショートステイを利用したいと言われました。
理由をお聞きすると「同居していた妻が緊急入院したため、一人で生活できない」との事でした。
良くある主介護者入院のケースと思い、すぐに訪問して話を伺いました。
自宅に着くと、本人さんと娘さんと、ケアマネさんがおられ
すでにショートステイの準備をしていました。
本人さんは何やわからんような感じでしたが「今から出かけるんか」と娘さんに聞いておられ
それほど拒否しているようにも思えなかったので、一応三人で当施設に来て頂く事になりました。
当施設に到着し、夕食をお出しし、しばらくここに泊まる事を話すと態度を一変させ
「なんで泊まるのか。そんな話は聞いていない。家に帰らせてほしい」と言われました。
会話の内容から認知症があるようには見えず(年相応はあると思いましたが)
普通に独歩で歩行されていました。
長くなったので続きは次回にします。