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2022/02/02
施設長のつぶやき~事故等による身体的ダメージと精神的ダメージを考える④~
本日、職員2名の新型コロナウイルス感染が確認されました。
今の所、濃厚接触者なしと判断され、様子確認中です。
感染対策をしっかり行い、これ以上の感染を食い止めたいと思っています。
という事で、前回の続きです。
戻ってから看護師に面談内容を話すと
「可哀そうに、手術のショックでうつ症になってしまったようね」と説明されました。
無知な私は「え?手術は成功したんですよ」と言いました。
看護師より「手術の成功どうこうは関係なく、手術を受けるという事自体が精神的に
プレッシャーになり、うつ症を発症するケースはある」と再度説明されました。
何も知らない私は「成功したから精神面は大丈夫」としか思っていませんでした。
手術前には医師から十分説明は受けるでしょうし、看護師もそうとう声掛けはしたことでしょう。
しかしそれでも精神的ショックを防ぐ事は出来なかったのです。
このケースは後日夫より電話があり
「自分が面倒を見るのでもう(訪問などしなくても)大丈夫です」と
言われ関わりは終了しました。
その後、担当変更になったので以後の事はわかりません。
家族と違い、いくら予め転倒等のリスクとその後のリスクを本人に説明していても
精神的なダメージの軽減は難しいかもしれません。
まして手術後のショックとなると我々ソーシャルワーカーや
介護職員にはどうする事も出来ないとも思います。
しかし我々が考えなければならない事は、身体的ダメージさえ考慮すれば良いという事ではなく
精神的ダメージへのフォローをするという事です。
このようなケースを経験すると、月並みな言い方ですが
如何に日々利用者に寄り添うケアが大切かという事を改めて考えさせられます。
この気持ちをいつまでも忘れずに日々の業務に臨んで参りたいと思う次第です。