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2022/01/31
施設長のつぶやき~事故等による身体的ダメージと精神的ダメージを考える③~
アイテラス利倉
1回目の骨折では心が折れる事もなく元気でしたが
退院間近2回目の骨折で精神的ダメージを負ってしまい
何に対しても意欲が無くなり、寝たきりのような状態になってしまったのです。
入院から入所になった事で以後の情報はわかりませんし
何らかの精神疾患を患ったのかもわかりません。
しかし2度目の骨折以後、明らかに意欲がなくなったのは事実です。
このように身体的ダメージだけが寝たきりなどになる原因ではなく
精神的なダメージが寝たきりのような状態を引き起こしてしまう危険もあるのです。
また転倒ではありませんが、このようなケースもありました。
「急に妻の意欲が低下した」と相談の連絡を受けたため、すぐに訪問し話を伺いました。
夫より話を伺うと「先日、手術を受け(何の手術だったかは失念しました)
手術は成功したけど、その後にこんな状態になってしまった。
仕事を引退したばかりでこれからと二人で旅行でもしようと思っていた矢先だった」と話し
夫もかなり落ち込んでおられました。
私から本人様に話しかけても「はぁ…」と小さく返事をされるだけで
特に何かメッセージを発する事もありませんでした。
意欲低下しているのであれば心身活性化のために週1回ぐらい通所介護を利用するか
介護保険サービスでなくても地域教室(介護予防教室とか、いきいき教室等と呼ばれる
地域の方々が開いている教室)に通う事等を提案しましたが
どれにも乗り気ではありませんでした。
とりあえずその日は初回の説明だけ行い何もせずに帰所しました。
長くなったので続きは次回にします。