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2022/01/30
施設長のつぶやき~事故等による身体的ダメージと精神的ダメージを考える②~
本日は介護福祉士国家試験の日ですね。
当施設からも数名の職員が受験しに行っています。
どうか無事に合格出来る事を祈っています!(^^)!
私も17年前に社会福祉士の国家試験を受けに行った事を
昨日の事のように思い出しますね。
しかし今は社会福祉士、精神保健福祉士と介護福祉士は受験日が1週間違うのですね。
私の時は全部一緒に受験したような…
常に新しい情報を収集しておかないと駄目ですね(;´・ω・)
という事で前回の続きです。
身体的ダメージ、例えば大腿骨骨折で入院
そのまま寝たきりになったというケースは誰しも聞いた事があると思います。
しかし寝たきりになるリスクは何も身体的ダメージだけではないのです。
私が以前勤めていたケアプランセンターでの話です。
担当利用者の中で比較的元気な女性利用者がおられました。
勤めていたケアプランセンター併設のデイサービスを利用し
利用者同士で交流しながら毎回楽しく利用されていました。
しかしある日自宅で転倒し大腿骨を骨折、入院となりました。
手術も終わりリハビリが開始となった頃、病院に様子伺いの訪問に行きました。
在宅にいた時と変わらずに明るい表情で「私は元気になってすぐに(デイに)帰るから。
(デイの)皆にも待っててって言っといてや」と元気に答えて下さいました。
私は安心し病院を後にしました。
リハビリも進みいよいよ退院間近となった時
リハビリ中に転倒、再度大腿骨を骨折してしまいました。
私は驚きましたが、「まぁあの人の事だから大丈夫だろう」と
そう心配していませんでした。
しばらくして、私は軽い気持ち(というと語弊がありますが…)で
病院に様子伺いに行きました。
そして病室に入り面会した瞬間に想像もしていなかった現実がありました。
これまでの元気な様子が嘘のように憔悴しきっており
声掛けにも反応はありませんでした。
寝ている訳でも、意識がない訳でもありません。
ただ目を開け天井を見つめているだけです。
デイサービスで仲の良かった利用者から預かった手紙を渡すと
静かに読まれただ泣くばかりでした。
食欲もなくほぼ何も食べられない状態でした。
結果、自宅に戻る事も出来ず、施設入所になり
二度とデイサービスを利用する事も叶いませんでした。
長くなったので続きは次回にします。