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2022/01/17
施設長のつぶやき~イベントについて考える②~
前回の続きです。
私はロックバンドをやっているので(このご時世なので活動は控えていますが)
これまで自分の勤める施設をはじめ、多くの施設で演奏会のボランティアを
行なわせて頂きました。
バンド演奏の時もあれば弾き語りの時もあります。
曲も可能な限り利用者に寄り添った曲(北国の春や上を向いて歩こう等)を演奏しますが
やはりバンド演奏という性質上「うるさい」「何やっているかわからない」
「自分たち(演奏者)が楽しいだけだ」と不満を言われる事もありました。
(直接言われるのではなく、それを聞いた職員が厭味ったらしく我々に言うのです。
皆さん、そういう職員にはならないように!)
バンド演奏に限らず、紙芝居をやれば「幼稚だ」と言われ、民謡や大正琴をやると寝られ
マジックショーは何が不思議かわかってもらえず、ハンドベルは「カーン」と鳴らした瞬間に
「うるさい」と怒鳴られる事もあります。
万人受けするように思える食事レクでさえ「このメニューは嫌いだ」「美味しくない」と
言われる事もあります。
自分たちに置き換えて考えてみて下さい。
自分で観たいと思って行った映画でも内容に不満を持つ時もあります。
好きなミュージシャンのコンサートに行っても「今日のセットリストはイマイチだ」
と思う事もあります。
評判の良いレストランに行っても自分の口には合わない事もありますし
スポーツ観戦で自分が応援している選手やチームが惨敗して満足する人はいないでしょう。
このように自分で好きで行ったイベントでさえ100%満足する事ばかりではないのです。
まして施設のイベント等は望んで参加している方ばかりではありません。
全員が満足しなくて当たり前なのです。
しかしバンド演奏を行なえば「まさか生きているうちに生演奏が聞けるとは思わなかった。」
「何回聴いても良いわ。」との言葉を頂くこともありますし、他施設で演奏した際の退場時に
大きな拍手と共に「また来て~」と言われた事も何回もあります。
紙芝居を見て幼い頃を懐かしむ方もおられれば、民謡の綺麗な衣装や演武
大正琴やハンドベルの音色を楽しまれる方も多々おられます。
マジックショーも「何かわからんけど凄い」という雰囲気が伝わる事も多いのです。
食事レクが大半の方に喜ばれるのはいうまでもないでしょう。
長くなったので続きは次回にします。